2014年 07月 28日
行峠の松 |
峠に400年の風雪に耐えた1本の松があった。

場所は岡谷市・湊地区
峠の名は「行峠」
古くより山の中に張り巡らされた「作業道」や
「集落往還」の峠道にその松はあった・・・。
その松は・・・
樹種 赤松
樹高 28m
幹回り 3.55m
その赤松は最近の赤松と違い、幹肌が「亀甲紋」に似た
模様を形成する”三河産”の松の特徴を有していた。
なぜ~・・・
疑問が付くが、その経緯は誰も知らない・・・。
モータリゼーション全盛の現代において
古道となった峠道に人が近づかず
忘れ去られかけていたこの松が、突然脚光を浴びた・・・。
森林整備で松の周囲の間伐作業が進むと
藪の中から、この巨大な松が現れた・・・。
そして今年の大雪で下部の大枝を捻じ曲げられて、苦しんでいた。
集落の古老の話でこの松の存在と原風景が語られ
再認識された・・・。
うれしい限りである。
今日はその下部の損傷した大枝の伐採が実施される・・・。
この写真は、伐採の記録である・・・。
まずは集合場所より、各自の車に分乗して現地へ入る・・・・

古里の湖 諏訪湖が眼下に・・・・

この峠道は、もう一つの峠道(堂峠)を経て、川岸の鮎沢集落にも繋がる・・・。


「行峠の松」に捧げるレクイエム(鎮魂の曲)を奏でてくれた・・・。

風が渡る・・・
木漏れ陽が揺れる・・・
実に心地よい・・・
自然の中で自然と素直に向き合う・・・
こみあげる”なにか”が心を揺さぶる・・・。

400年の木には400年の重みと・・・
そして「精霊」が息づく・・・。
「塩」と「お神酒」と「祈り」・・・
日本人には欠かせない「神への祈り」だ・・・。


巨龍の如く・・・
ミノチのごとく・・・
自然の造形は人知の及ばない次元にある・・・。







400年に一度の巡り会わせなのだから・・・
「一期一会(いちごいちえ)」とは、まさにこのことか・・・。
無事に伐採が終了したことをお知らせし、拙い報告を
終了としよう・・・。
追)
伐採した幹片を戴きました。
後日、何らかの形になったら、ブログアップしますので・・・
by gakurokusoba
| 2014-07-28 15:16
| 諏訪便り・諏訪巡り
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